越前焼名工　桝田屋光生　 自然灰釉還元窯変の究極美が迸る筒茶碗　 茶の湯に憧憬深い氏ならではの筒茶碗　軽く外へ突き出した口づくりから胴腰に掛けての豪快な越前大壺を思わせるどっしりとした重量感/躍動美/風趣が溢れる胴体は　おてまえに極上の至福のひと時をもたらしてくれます。　器の正面には無限の幽玄美/崇高美おも感じさせる心和む自然灰釉美が現れ　見事なへら使いで成形された「胴体」そして「腰」は鋭く大胆豪快に面取りされ高台脇にかけてのヘラ目（ヘラで削ったあと）が特徴的で畳付には一部釉薬がかかって見ごたえある風趣を出しています。　口縁から見込み部分へ流れ落ちるビードロ釉は茶だまりにビードロ溜まりと化し一幅の深淵静寂感を醸し出しています。　鉄分多く含み茶褐色に焼きあがった還元炎の輪廻の色彩を表す素朴な温かみある肌触りを持ち　質素ながら極めて奥深い風合い　無限の幽玄美/崇高美おも感じさせる心和む時空を超えた悠久の流れをご堪能下さい。　　氏の卓越したろくろへら使い「至高の技」が心和む「究極ビードロ模様窯変美」に焼き上がり、器に浮き出る自然灰釉美は越前焼魅力の世界を再確認させてくれます。　越前陶土「青ねば・赤べと・太古土」を活かす形で作られ、（陶土）が表す独特の質感を最大限に活かす【還元窯変美】と【石ハゼの妙】と【自然灰釉ビードロ美】が三位一体に組み合わさった魅力的な作品です。　　　サイズ　口径118/120㎜ 全高87/88mm 見込み７９mm高台厚X径5X65mm